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January 16, 2005

文化交流!!

新年早々、念願の「地獄谷温泉」へ行ってきました!
言わずと知れた、猿が温泉に浸かるという世界的にも有名な長野の秘湯です。

爽やかな晴天にめぐまれた連休明け、志賀高原手前の人里離れた一軒宿「後楽館」へ。
ここは山道を2キロほど歩いて向かうという、まさに秘湯。
とは言え、道も整備されていて雪化粧した林をぬけていくのはとても気持ちが良かったです。
20分ほど歩くと渓流沿いにひっそりたたずむ宿が見えてきました。
ふと目線を左にやると、さっそく背中を寄せ合って寒さをしのぶ2ひきの「さる」が迎えてくれました。
興奮する気持ちをおさえ、日没前に宿に着かねばと道を急いだ。
ところが宿にかかる橋の途中で、突然足が動かなくなった「?!、何だ?後ろに引っ張られている」
反射的に後ろを振り返るとそこには私のコンビニ袋をしっかりつかむ「さる」が!
「うわ〜!」驚いたものの、その顔は最近ニュースで話題の歯をむき出したそれでなく、人間のこどもがおもちゃ屋さんの前で母の手を引っ張って、上目使いでものをねだっている姿だった。
ビビリながらもどうにかその綱引きに勝利し、いざチェックイン!
(後から聞いたら、コンビニ袋のむき出しは御法度らしい)

昔ながらの湯治場の雰囲気を残す、歴史を感じさせる建物。
宿に入ると雪国ファションに身を包んだ気さくなおじさんが「今日はあんたらともう一組だけだよ!」と笑顔で迎えてくれました。
着いた時間が遅かったので、露天にさっと浸かりさっそく食堂へ。
するとそこにいたもう一組とはオーストラリア人のカップルだった。
聞けば彼女が日本語を勉強していて、5週間かけて全国を回っているらしい
さすが「TIME」に掲載されただけあって国際的だなぁ〜。
昔ながらの素朴な山里料理をつまみながら、日本語と英語のチャンポンで団らんする中、ある食べ物を私が口に運ぼうとした瞬間、二人が「ウ〜!」と顔を歪めた。
それは信州の宿で出されることの多い『いなご』の佃煮。
そして二人は「コックローチ!!ウ〜〜、、!!」と
「えっ、え〜〜?!違うョ〜!!、コックローチ、NO!、よ。」
たしかに甘辛醤油で黒光りする「いなご」はゴキブリに見えないこともないが、、、いくらなんでも。
いかん、日本を代表して誤解を解かねば!えっと、ありゃ?バッタってなんて言うんだっけ、、
とりあえずジェスチャーで説明すると「オウ!、グラスホッパー?」、「そうそう、グラスホッパー!Yes!」
良かった!これでとんだ日本人伝説がオーストラリアで流れることはなくなった。
嬉しいことにゴキブリからバッタとハードルが低くなったことで気が楽になったのか、日本語を一切しゃべれない彼が「いなご」を口にし、「ウン、スイート・」と好感を持ってくれました。
日本人でもなかなかチャレンジできないのに、これもたった二組という恵まれた条件だったからできた文化交流でした。

翌日はしんしんと雪が降るなか出発する彼らを見送り、晴れ間をねらって向かいの山の『野猿公苑』へ。
宿から猿用温泉に向かう途中も、温泉を引くパイプに座り暖をとる猿がいたる所に。
ゆるやかな坂道を上がり着いたその先には、念願の光景が!
いるわ、いるわ〜、およそ60頭。人間と猿を隔てる柵は一切なく、間近で彼らを見ることができるのです。
雪山でエサを探すもの、グルーミングし合うカップル、雪玉にじゃれる子猿、そしてメインの湯船を見ると、望んでいたとおりの温泉に浸かる猿がいっぱい!
居眠りしてコックリ、コックリしてるもの、のぼせて湯船の淵にダラ〜っと両手を投げ出しているもの、子猿からボス猿まで実に気持ち良さそうな表情で浸かっているのです。
なるほどこの光景は、ディカプリオが「タイタニック」で来日した際に見たがっていたのもうなづける、いくら見ていても飽きないわ〜。
デジカメを持たない私、その表情が写メールでは伝わらないのが残念。

すっかり冷えきった体をあたために宿に戻るとさらなる光景が!
なんと露天に浸かっていると、ねぐらに帰る猿が次から次へと淵にもたれる私の頭スレスレを平然とした顔をして通り過ぎて行くではありませんか、なんだか笑いが止まりませんでした。がしかし、こんなもんで驚いていたのは甘かった。
元々は宿の湯船に浸かったのが始まりの「温泉猿」
今だに柵のない宿の露天では冬の朝方、猿との混浴が可能とのこと。
それを知り翌朝ワクワクしながら露天の扉を開けると、、ビックリ!そこらじゅう猿だらけ!!
この2日間ですっかりその存在に慣れていた私は、5、6ぴきの横を抜け湯船へ
ところが昨日までは貸し切り状態でゆっくり入れたのが嘘のよう、湯船の中も猿だらけ!
いくらなんでも、近づけば隅に寄ってくれるだろうと思ったが一番手前にいる大人の猿は手の毛づくろいしながら、横目で私を見たものの全く移動する気配がない。
私も感覚が麻痺してきていたのか、警戒している様子もなかったのでわずかに空いているスペースに彼の目線を背中で感じながら入湯、その距離なんと10センチ!
こちらは真っ裸の無防備状態、目を合わせて「キーッ!」ってことになったら大変と背を向けたまま入っていると私が入っているのに気がついていないのか、どんどん猿が増えている気が、、、
すると背後にいる彼が「ウォ〜、ウォ〜」と言い出した
私に対して言っているというより、私の存在を知らずに近づく仲間に知らせているようだったが、さすがにビビッてそろりとそこを抜け出した。
その後、友達と一緒に入った時は数も少なく2人ということでさすがに猿も隅に寄っていき、湯船を半分にゆっくり混浴できました。
いや〜、それを思うと一人でよくあの状況に入って行けたなぁ〜と少し怖くなりました。

それにしてもここでの猿と人間の距離感にはビックリ!
エサを与えない。大声を出さない。手を大きく動かさない。目を見ない。
こちらがルールを守って接していれば、決して危害を加えてくることはありません。
これは明治より不便なこの地に宿を開き、秘湯を守り伝えてくれた先代のおかみさん(90歳を超えた今でも名物のちまきをつくってご健在です)の人柄が長年かけて築きあげた「信頼関係」のおかげです。
野生の彼らと自然の恵みを共有できるなんて、、、それも裸の付き合いで。
私達も彼らと同じ地球に生かされている同じ生きものなんだなぁ〜って。
ほかの生き物は自然とうまくつき合っているのに、人間だけが自然との「信頼関係」を築けていないみたいですね。


こうしてこの冬一番の大雪に見まわれる中、山を下り下界へ戻ってきました。
オーストラリア人カップル、山奥で暮らす宿の人たち、そして猿との交流、本当に楽しい3日間でした。
皆さんもぜひ一度訪れてみて下さい!動物園では見れない彼らの表情に出会うことができますよ。

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[P・S]                    
ちなみに潔癖症の人は混浴には向きません、彼らは湯船の中に茶色いおみやげ?をプカプカと残していきますので。
と言ってもこの時期食べているには草ばかりだし、湯船も100%かけ流し。
最後に内風呂で洗い流せば問題ありませんよ。


投稿者 かおるん : January 16, 2005 11:37 PM  [ かおるん日記]

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