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December 31, 2004

今年はどんな年だったか?

今年は、「SPICA」という作品に辿り着きました。私には、何か決まった道があるように時々感じます。作品を作らされてるのではとさえ思います。いつになったら、最後の作品に辿り着けるのか。最後の作品をもって私は死ぬでしょうが、作品こそが私の命になるのではないでしょうか?

私は、人生のアイカタを今年見つける事が出来ました。映画以外に愛することが出来るようになったと思います。冷徹な私には、奇跡のような事です。「SPICA」の昔の稿に「命と幸せは似ているけど違う」という台詞がありました。命ではなく「生きている」という現状こそが幸せだと思うようになりました。

これまで友を亡くしました。今年も亡くしました。性のことさえさらけだせる友でした。ちょっと前まで生き返らせる事は出来ないかという気持ちが強く映画作りに反映していたと思います。今後も自分の人生を映画とともに進みたいと思います。

あと1日、今年を残しています。そうそう明日は雪が東京に降るそうです。暖かいゴハンを食べましょう。


投稿者 白川幸司 : December 31, 2004 12:03 AM  [ 白川監督の独り言]

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 いい文章だ。
変化を実感し、それを言葉にできる君をうらやましく思います。おめでとう。

俺は生きることに意味はないと思ってます。ただの現象だと思ってます。ただ、命そのものには、絶対という価値観において意味があると信じてます。
人間は、絶対の上に立ってるくせに、相対を求めるからこそ人生に悩むのだと思います。そしてその所作の表出が、幸福という現象を生むのだと思います。それは人間性と言い換えてもいいかもしれない。

お互い撮りたい映画の趣向も何もかも違うけど、これからも映画人として同じ方向を向いていられたらいいね。

とりあえずは『SPICA』完成が目標だね。最後の映画なんて妄想すんのもまだまだ早いぞ。俺たちはもっともっと、力を手に入れなければならない。

頑張りましょう。来年もよろしく。

投稿者 by: シンの独り言 at December 31, 2004 01:54 AM


“意味”も“相対”も“価値”も、人間(社会)が便宜上、勝手に付加したものだと思います。

であるから、そういうものは不安定だし、曖昧だし、変化し易い。

時代や文化に左右されない“絶対的な存在”を描き、抽出する作業が映画だと俺は思っていました。

しかし同時に、映画は独りでは撮れない。色々な人や観点、魅力が融合するから美しい。

言い換えれば、撮影現場は既に小さな人間社会を形成しているので、その中で意味や相対性、物事の価値を排除していくなんてことは、軽く矛盾を孕んでいるように思える。

まだ、映画道を歩み始めて10年足らずですが、具体的な体験として「眠る右手を」「マチコのかたち」そして「SPICA」の現場を経て、それらの接点に何か真髄があるのではないかと最近は思います。

つまり、“絶対”と言ったところで只の概念であるから、対立概念としての“相対”を否定しては、定義し得ないということ。

1895年12月28日にパリでリュミエール兄弟が“見世物”としてシネマトグラフの上映を開始したのが映画の誕生日であるなら、矢張り映画は上映し、社会に還元して初めて存在するものであるわけです。

そういった、映画の生まれながら持っている葛藤が大好きです。“呪われた第七の子”

ともあれ、白川監督や福島監督、そして他の多くの仲間達と一緒に映画を撮れることは俺にとって、何よりも楽しく、面白く、素敵なことなのです。

来年も宜しくお願い致します。

投稿者 by: 井川広太郎 at December 31, 2004 02:04 PM



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