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December 13, 2004

5nights&6days

10月03日日曜/限界への挑戦

16:00 インタビュー 

少し遅れて、映画祭本部に着く。これから“バンクーバー新報”の取材を受けるのだ。バンクーバー新報は、バンクーバー在住の邦人向けの日本語ローカル新聞。因みにバンクーバー在住の邦人は1万5000人以上、短期滞在者を含めれば3万人以上と言われている。バンクーバー新報では既に、映画祭上映前のVIFF特集で「マチコのかたち」の紹介をして頂いていた。

記者の藍さんとは日本からメールで何度も遣り取りし、また昨晩、「マチコ」の上映でもお会いしていたので話が早い。映画祭本部のあるホテルの一室、プレス用のルームにおいて、とってもフランクな雰囲気で取材は続く。

その掲載誌面は、こちら

18:00 久美子さんに会う

今日はクルージングに取材と、さすがに疲れた。もう帰って寝ると白川監督。俺も疲れたし、そうしよっかな。しかし、こんな早い時間に帰るのはもったいないなあと思いながらホテルに向って歩いていると、久美子さんに偶然会う。久美子さんは、これから映画を観に行くところだと言う。これ幸いと御同行を願い出る俺。白川監督は、そのままホテルに帰る。

19:30 「DUTCH LIGHT」 GR1

映画が始まるまで少し時間があるので、近くのカフェでお茶する。少し寒いのだけれど、店内禁煙の街なのでオープンテラスで震えながら煙草を吸う。

これから観る映画は全く予備知識無し。しかも写真家でもある久美子さんのオススメ作品。ドキドキするわな。

「DUTCH LIGHT」(2003/Pieter-Rim de Kroon)
「オランダの光」とはフェルメールやレンブラントら17世紀オランダ絵画の巨匠たちが遺した傑作の源となった、オランダ独特の陰影を持つ自然光のことと言われてきた。しかし現代美術家ヨーゼフ・ボイスは、その光が失われてしまったと指摘。果たして「オランダの光」は本当に失われてしまったのだろうか?
オランダ国内を始め南仏プロヴァンス地方や米アリゾナ砂漠にまで赴き、光を採取。また「真珠の耳飾りの少女」等のフランドル絵画とゴッホやモネらが他地域で描いた作品を並べ、対象を照らす光の違いを比較。さらには様々なジャンルの芸術家にインタビューし、特殊な実験で光の有無を証明と、あらゆる角度から「光」の謎を明かしてゆく。
作品公式HP

短調で俺はつまらなかった。先ほど寄った本屋ではフェルメールの画集を見付け、御土産に買って帰ろうと決めているのだけれど。久美子さんは映画内に登場するジェームズ・タレル(米現代美術家)と言う人のファンとのこと。この映画を観た人に感想を聞いたら皆、素敵!と言っていた。

21:30 「Le Pont des Arts」 VOG

先の映画で更に疲れたのだけれど、久美子さんはもう一本観に行くと言う。こうなりゃ観るっきゃないでしょ。

「Le Pont des Arts」(2004/Eugene Green)
何時までも修士論文に取り組めない学生と、バロック・オペラを歌う美しい歌手という二人の人生が、バロック音楽の複数の旋律のように平行して描かれる。
クローズアップのカメラに真正面で向い、芝居がかった台詞を放つ人形のような役者達。能面のような表情からは何も読み取れず、人間が形骸化してゆく。監督は、そうした演技によって映画的なマスクを役者に被せ、そこから日常的なものとは異なる言語のエネルギーを引き出すことを意図しているとのこと。
しかし、役者を道具の様に映画の中にはめ込む作風に辟易。短編の実験映画ならともかく2時間ばかしの長編なので苦痛だった。ちなみに、翌日のパーティで出演者達に会ったのだが、とっても笑顔が魅力的な気さくな美男&美女でした。そっちの方が素敵だぜ。

24:00 寝る

とはいえ、見知らぬ映画を2本も観られたのは大きな収穫。やっぱ自分の好きな作品ばかり観ていたら、幅が広がらない。久美子さん有難う!

久美子さんはこれから、明日帰国する担当している日本人ゲストに出発時刻の確認をしに行くとのこと。相変わらず面倒見が良い人だ。

俺は体力の限界に挑むほど遊び尽くし、ホテルに戻ってぐっすりと寝る。


投稿者 井川広太郎 : December 13, 2004 09:36 PM  [ バンクーバー2004(更新終了)]

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