« 清風明月 | メイン | 「戦場のピアニスト」 »



December 13, 2004

表現の苦悩 あの時代

20代前半は、漫画家になろうと思っていた。友達の漫画家の家に行くうちに自分にも書けるのでは。。。と思い、大学を辞める決心までした。しかし田舎の親の必死の抵抗。それまでは、親に反抗しない良い子を演じていたが、急にそんな事を言い出したので慌てたのだろう。で、集英社に通う日々。1ページ7千円で買い取られる原稿。修行していたなあ。。。今、思えば、カット割りとか、台詞でどう物語を動かすか等の勉強になったと思う。映画に通じるものだ。その頃好きだったのはブーケ系。哲学的な少女漫画が好きだった。大学卒業してしばらくは漫画家修行は続いた。しかしツタヤの店長を4年間しているうちに考え方が変わっていった。(葛飾区のツタヤでした。。)漫画じゃない!自分の表現方法が分からなくなり、何度も自殺を考えていた。かなり苦しい時代。そんな時にツタヤのバイト達の夢が目の前にあった。役者の卵、小説家の卵、映画監督の卵。。。沢山の卵のバイト達。自分は、どの卵を抱えているんだろう。刺激を受けながら、決心出来た。様々な要素を持った映画がいい!写真、音楽、小説、編集、、、、なんでも出来る!人間でも空でも何でも映画になる!ようやく長いトンネルから出られた気がする。表現に悩む20代は、転ぶように自殺する危機を持つ。ちょっとの石に転びそうになる綱渡り。自分がようやく渡れたこの道を伝えられたらと思う。


投稿者 白川幸司 : December 13, 2004 04:59 PM  [ 白川監督の独り言]

2 コメント

トラックバックURL:http://www6.kiwi-us.com/~art/mt/mt-tb.cgi/158




もしかしたら自分も長いトンネルにいるのかなと思ったりしてます。
役者役者と言ってても本当に役者がやりたいのか。
僕の場合、自殺より苛立ちが激しいです。
オーディションに落ちたとき、またこのままでいいのか、自分を信じる自信がなくなったとき、イライラして仕方ない。
僕の場合、もう少しこんな日が続きそうです。

投稿者 by: i at December 15, 2004 10:10 AM


オーディションに関して言えば、作品の為のモノなので、それに合うか合わないかだけだと思います。落ちたら「あらら、違う人がぴったしだったのか。じゃ次」と切り替えを早くする事です。ただ、就職活動とか住居探しとかしていると「自分は不要なのか?」という錯覚するクセが人間にはあるのでやっかいです。選択されない自分をどう見つめていくのか、実は貴重な時間だったりすると思います。特に20代あたりは、いい時間でもあります。

自分は映画を作り始めた当初は「すぐに認めてくれる人が現れて自分を助けてくれる!」と思い込んでいました。けれどそうではないのです。映画は自分を救いません。誰も救いません。そして自分でさえ救わないのです。よく「誰も助けないのよ!自分で自分を救うのよ!」などという台詞がありますが、これこそが、意味のないものに意味を見いだそうとしている馬鹿な人間のクセです。救うとか救われないとか自体、放置でいいじゃないですか?一番重要なのは「自分の考え方」を把握する事だと思います。こんな時にこう感じるのは自分のクセなんだと、一度、客観視してみると、1つステージを上がる事が出来ます。(ちょっと長くなりそうなので監督の独り言に引っ越しして書きますわ。。。)

投稿者 by: 白川幸司 at December 16, 2004 12:26 AM