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November 30, 2004

5nights&6days?

10月02日土曜/CLEAN

11:00 起床

昨晩は流石に呑み過ぎたのか、あるいは単純に長い1日だった為か、俺の体内時計も若干の誤差を生じたらしく、目が醒めた時は既に午前が終ろうとしていた。かつて、夜勤のバイトをしていた頃や、さらに昔々、毎晩の様にオールナイトで映画を観ていたか、映画仲間と朝まで酒を呑んでいた頃は夜型万歳生活であったが、早寝早起きが習慣づいてからは、お日様燦燦、体内時計も正確そのもの、1日が長く充実し、健康とはこのことか!と実感した。編集は夜しか出来ないと信じていたが、最近は午前中からでもちゃんとやれる。やっぱ、食生活と規則的な睡眠が人間にとっては何よりだと思う。

とはいえ、無論のことではあるが、映画の撮影中はそんなこと一切、無視される。現場では現場毎に時間軸が存在し、それがそれで必要であって、健康的なことなのである。寝られるれる時に眠り、食べられる時に喰う。ラフにタフに。まあ、その為にも普段は健康生活をしていることが重要なのだが。

で、白川監督は当然の如く、爆睡中。さて、珈琲でも煎れるか… おっと!俺には大事な予定が合ったと、慌ててホテルを出る。

11:30 「CLEAN」オリヴィエ・アサイヤス GR3

昨日と同じGranville CINEMAに向う。ここで今日は… アサイヤスの新作を上映するのだ!オリヴィエ・アサイヤス。その名を聞くだけで興奮する映画監督はそうはいない。現代の映画監督の中で最も知的でエレガントで美しい作品を創る監督だと思うのだが、俺の回りでは支持者が不思議と少ない。つーか、この人の話題が出ることすら滅多にない。なぜだか、いつも分からない。「イルマ・ヴェップ」は奇跡の映画だから、まあ別にしておいても、「冷たい水」や「パリ・セヴェイユ」とか文句なしに最高じゃないか!そう言えば「8月の終わり、9月の初め」は、ほとんど全く分からないフランス語でありながら観た瞬間、最高!って思ったので、劇場公開が待ち遠しいと期待してたのに、結局、日本では公開されなかった。なぜだ!本当に不思議で仕方ない。

んなわけで、日本では中々お目に掛かれないアサイヤスの新作がバンクーバーで観られるとは、幸運至極である。とっても胸が高鳴りながら劇場に入る。我々は映画祭からPASSを貰っているので、期間中は全ての作品が無料で見られる。これも、映画祭の醍醐味の一つ。

席に着いて周りを見回すと、観客にチャイニーズ系が目立つ。それもそのはず、この映画の主演はマギー・チャン!マギー!!最高にも程がある。「イルマ・ヴェップ」で出演して、そのままアサイヤスと付合い始めた頃は、映画界史上最高のカップルと羨んだが、二人は離婚後も仲良しらしい。いや、それこそ、ゴダールとカリーナ宜しく、仲悪くても映画で繋がっちゃっているのかもしれない。んなことは、どうでもいい。マギー主演のアサイヤスの新作を観られるという幸福を神に感謝!

「CLEAN」(2004/Olivier Assayas)
ヤクザな女に身を落としたマギー(この時点でカッコ良過ぎ!)が、ついにお縄を食らう。娑婆に出て更正しようと幼い我が子に再会するも彼にも見放される。マギーは必死に彼とコミュニケーションを取りながら、嘗ての自分の生き甲斐であったシンガーとして復帰する為、忌まわしき記憶と格闘しながら、必死に生きる…
クローズアップで只管マギーを追うカメラは、緊張感に満ち、愛情と憎悪を漲らせる。それから逃げる様に街の中を彷徨うマギーが最後に迎えるラストカット。ラストカットは凄いよ。救われちゃう。俺は救われちゃったから。
これさ、この映画が感動的なのは、やっぱアサイヤスがマギーの為に、マギーを想って撮ったからなんだよね。そりゃ感動するよ、泣けるよ。この話聞いただけで泣けないか?俺は泣ける。
この作品でマギーがカンヌの主演女優賞を取ったり、やっぱライヴとかクラブを撮らせたらアサイヤスの右に出るものはいないし、作中曲つーか演奏しつつバンドが出演しているんだけど滅茶苦茶カッコ良かったよ。うん。
ぶっちゃけ、本当に愛する映画については何も語れません。ごめんなさい。
これだけは言っとくわ。とにかく最高だから。

13:30 図書館へ

感動する映画を観た後は、街をうろついてしまう。茫然自失というのだろうか。なんか世界との接点がなかなか回復しなくて、視覚も聴覚も触覚も、五感が機能してない感じのまま、ぼーっと行くアテもなく歩く。

しばらく公園で陽を浴びてる。天気が良い土曜日の昼すぎ。街に人が溢れている。しかし日本で言う雑踏とは違う。映画を見た後劇場を出て、人込みに負けてしまうことがある。幸いここはバンクーバーであって、街にいるのが苦痛ではない。

 

歩道の側のベンチでは誰かが持ってきたらしいチェスセットが何組も置かれ、みなで対局している。参加しようかとも思ったが、チェスはあまり上手ではないので止めた。

で、次の予定まで少し時間があるので、公立図書館に向う。昨日、教えてもらったのだが、バンクーバーの公立図書館ではブロードバンドに接続したPCが無料解放されているらしい。で、英語のみならず、日本語、中国語、韓国語など様々な言語に対応できるとのこと。HUEのHPを更新しよう!

とっても広く綺麗で立派な公立図書館の一階にPCが50台ほど並んでいるスペースがある。それらは全て誰かが使用中で、何人かが並んで順番を待っている。きっとここだろう。しばらく待つと俺の番が来た。

確かにPCはネットに繋がる。日本語のページもバッチリ見られる。しかし、日本語入力への切り替え方が分からない… キーボードがね、違うんだよ。配列とか。ちょっとショック。勿論、概ね一緒なのだが、細かい部分が微妙に違う。あるはずのキーがあったり、なかったり。なんで、入力切替とかどうすればいいのか全く分からない。色々試してみたのだが駄目だった。こんなところでもカルチャーショックを受けるとは… 次の予定の時刻も差し迫ってきたので、必要なメールを英語で返信するに止める。

日本では、制作の江原さんが「SPICA」のプリプロを一手に引き受けているので、色々情報交換せにゃあかんのです。


投稿者 井川広太郎 : November 30, 2004 11:20 PM  [ バンクーバー2004(更新終了)]

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「CLEAN」の上映があるようです!

2005年1月15日(土)11時〜/13時30分〜
@東京日仏学院エスパス・イマージュ
(2004年/110分/35ミリ/カラー/日本語字幕付)

詳しくはコチラ

投稿者 by: 井川広太郎 at January 12, 2005 12:49 PM